○とあるまだ結婚できない男の話○
あるところにごく平凡な男がいた。
男は今まで結婚したいと思ったことは1度もなかったが、近ごろいい歳になってきたからか結婚というものを意識するようになった。
ある日、男は結婚している友人に「俺結婚できるのかな、俺と同じ学校に通っていたお前が結婚するなんて...、どこでこんなに差が開いたんだ?」とぼやいた。
すると友人は「たまたまいい人に巡り会えただけだよ!結婚に早い遅いはないよ。」と言った。
それを聞いた男はハッと”何か”に気が付いた。
ある人は結婚はしないとダメだと言う。
男は今まで結婚はおろか恋愛すらろくにしたことがない。
そんな一見寂しい男だが、”今”楽しいと心から感じている。
もしかすると、大事なのは結婚するかしないかではなく、その人自身が満足のいく生き方ができるかどうかなのかもしれない。
男の名をリースという。
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